30年前の選択

私達夫婦は今年で結婚30周年になります。30年前は、婚活という言葉もマッチングアプリもなかったけれど、いくつかの結婚情報産業がいまどきのスタートアップみたいにありました。その中でややお高めだったかもしれませんが、集まる人の安心感が確かな印象があって入会しました。入会後は連戦連敗状態が続きましたが、ある日、妻にめぐりあいました。最初の食事は銀座の大きな交差点付近の店でしたが、そこでの私の当時の癖のある?相槌の言葉そのものには腹が立ったと、その後十数年も言われることになります。その言葉は私はすっかり口にしなくなったのですが、いつからか妻の口から聞くことがあり苦笑します。30年の年月の不思議です。一人娘も中高・大学・就活とその時々に大変な事がありましたが、今はどうにかこうにか楽しく社会人生活をしている姿を見ることが出来ているのは幸せです。30年前の自分は現在までの様々なその後の事を全く想像しきれてはいませんでした。しかし、30年前の選択とその後の日々の積み重ね(積んでは崩し、少しは前より足して積んだのをまた崩しの繰り返しかも)が今の幸せを形づくっています。これから結婚されるみなさんが、良き選択をされることを祈ります。

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